守備において、打球はゴロとフライです。ゴロの捕り方は別記事でお届けしましたが次はフライを捕る練習です。
野球では、攻撃時にフライを打ち上げたら諦め感があり略アウトになります。しかし少年野球では結構エラーが起きます。そうなのです少年野球ではフライが上がると守備側いおいて不安感が漂うのです。
この不安感を払拭出来るように、おいしいフライを確実に捕球できるようになりましょう。
フライの種類
フライは打ち出す様々な角度によって3種類に大別されます。
- ライナー(低く真直ぐ飛んでくるボール)
- 高~く上がったボール
- 遠投のような穏やかなアーチのボール
このように打ち出し角度によって打球は大別出来ますが、実は、右打者、左打者によってボールは左右に曲がたり、また風の強さや向きによって左右に曲がったり、失速、伸びが加わってきます。
単なるフライと思いがちですが、捕球するには慣れないと難しものなのです。これを克服するには、やはり練習しかありません。
練習方法
ノックの代わりに大人が投げて、捕球する練習をしましょう。通称、手ノックとも言います。
先ずは20メートルくらいから始めて、上達と共に距離を広げて行きましょう。初めは、正面の穏やかボールを投げて、捕れる自信をつけさせましょう。
捕球したら終わりではなく、胸元で持ち替えて投げ役へしっかりと返球するまでをルーチンとして練習しましょう。
慣れて来たら、左右や前後を狙ったボール投げて色々な打球の練習をしましょう。
捕り方の基本
ボールを捕る位置は、おでこの前が基本と言われてます。
しかし、慣れないうちはグローブで打球が見え難くなって取れない子供もいます。そんな時は少し左右にずらした位置で捕るように教えてあげましょう。
グローブは捕る直前まで出さないように教えてください。(早くグローブだして位置を決めると、ボールの変化に反応できなくなります、またグローブと重なり見えなくなることもあります)
そして両手で捕りましょう。(片手はカバーです)
落下点への入り方
前進方向での捕球が基本です。落下点の後方からボールの落下点へ入る事を教えましょう。(バックしながら捕るより、前に走りながら捕球する方が簡単です)
打球が上がった瞬間、人の習性として先ず前に出てしまいます。大人もそうですから、始めてやる子供たちは必ず前に出ます。ここは焦らないで、先ず上がったボールを見ることを教えて下さい。
極端な事で言えば、上がった瞬間、一歩下がくらいの間を教えて下さい。
前進して捕れなかったとしても・・・
左の絵はナイスキャッチ!ファインプレーのシーンですが、残念ながら捕れなかったとしても「惜しい!」ってところで、「ナイスファイト!!」ですよね。
後退して捕れなかった場合・・・
この絵は、よく見かけませんか?通称”バンザイ”と言って、ゴロの”トンネル”と同様、野球エラーの代名詞ですよね。
「あっ、 あーあ~」って声が聞こえてきそうですよね。ですから、落下点への入りは!後方からが基本なんです!!
今回のまとめ
- 少年野球では、容易なフライもエラーすることが多い
- フライは、打者や風によって球筋が変わり慣れないと捕球が難しい
- 初めの練習は、手ノックから
- 落下点へは後方から入ることが鉄則
特に外野フライの捕球には、遠近感と打ち出し時の打球をみて反応と判断が重要になって来ます。外野は守備範囲が広く足の速さも必要ですが、やはり初動が大切です。
どんな練習もそうなのですが、何回も何かも、繰り返し繰り返しやって慣れるしかありません。
低学年の練習は集中力が続かず大変です、ゴロ練習の記事でも書きましたがメリハリをつける(15分練習、5分休憩を繰り返す)など工夫し、楽しみながら練習させてあげて下さい。