野球の醍醐味は何と言ってもバッティング。直ぐにでもボール打ちたいと思いますが・・・いきなり打つ前に基本は素振りからです。
どんなプロ野球選手も、基本は素振りなのです。
世界のホームラン王!868本を打った、現福岡ソフトバンクホークス㈱会長である、あの王貞治さんもホームランの源は素振りでした。
その証拠は現役時代に室内で素振りを行い、足元の畳が擦り切れて穴が開いた映像を見たことがあります、家の畳が傷むほど、素振りをしていたのです。
それでは素振りのポイントをみてみましょう。
素振りの目的
正しいバッティングホームを体に覚えさせるためのものです。
- バットの握り方
- 構え方
- テークバック
- スイング
- フォロースルー
- ミートポイント
間違った癖がつく前に基本を身につける為、これらのポイント(以下記事に参照)を最初にしっかり教えてあげてください。素振りと言ってもピッチャーが投げたボールを打つイメージをして、ミートポイントで捉え大きく振り抜く素振りをさせて下さい。
正し素振りを真剣に振った数だけ、必ず結果が出ます。
素振りのポイント(右打ちの場合)
握り方
- バットのグリップエンドからこぶし1個分空けて、左手で握り、その直ぐ上を右手で握ります。
- 両手の隙間はなくします。
- 両手の第二関節が一直線に揃うくらいに握ります。
ポイント)あまり力まないように、握らせて下さい。握りの力を入れる過ぎると腕や肩にも力が入りスイングが稼働範囲が狭くなり、またスイングスピードが上がりません。
構え方
- 歩幅は肩幅より少し広めに、両足のつま先は真直ぐ前に向く。
- 膝は少し曲げて、姿勢を下げる。
- バットの構える位置は、顔の高さ右側の少し前側。
- 構えたバットは倒さず、立てて構えます。
ポイント)グリップエンドからこぶし2個分空けて右手でバットを握り、雨傘をさしているイメージし、そして右手のしたへ左手を添えて握る感じです。膝を少し曲げてゴリラの様にお尻を突き出し腰に力を入れましょう。
テークバック
- 右足に体重を移動し、左足を少し上げます。右股関節に力を貯め、足の裏で地面をしっかりつかむ感じです。
- 肩は水平に上半身を右側へ捻じり、左肩があごの位置に来ていることを感じます。
- 顔はピッチャーの方を向いたまま、頭の位置は動かさないように意識させます。
ポイント)テークバックはスイング前の溜めを作ります。頭・背骨を軸に捻ります、そしてこの軸を左右前後に動かさにようにスイングします。
スイング
- 左足をピッチャー側へ踏み込み、下半身を始動させてから上半身を戻してきます。
- バットヘッドが下がらないように、斜め上からボールを叩く軌道でバットを振ります。
- おへそは、ミートポイントに向けたまま、ピッチャーの方に向いて腰が開かないように注意します。
- 振り切った後、右肩があごの位置に来るように。
ポイント)例えると、テイクバックで左肩をあごまで、スイング後は右肩があごまで平らに入れ替える意識をすると、肩が平行に回り、脇開きの抑制になります(頭の位置を動かさないように、頭を残してスイングです。)
フォロースルー
- ボール当たったら終わりではありません、当たった後が大事なのです。
- 打ったボールを潰して運ぶイメージで大きき振り抜きます。
- バットが背中にあたり、背中が赤くなるほど振り切ります。
ポイント)ボールをバットで運び押し出すイメージをし、大きく前に振り抜きます。テークバック(溜め)は小さく、ボールを捉えたら大きく前に運ぶ事を意識しましょう。(プロ野球選手では背中にタコが出来ている有名選手もいます)
ミートポイント
- 左足のつま先線上が目安です。
- スイング中のおへその真直ぐ先が、ミートポイントです。
ポイント)ボール越しにピッチャが見えるくらい前でボール捉えるイメージをします。どうしても体の正面で捉えがちですが、それではボールは飛びません挿入画像の様にピッチャー側で捉えます。
今回のまとめ
- あの世界のホームラン王も源は、素振りだった。
- ボールを家前に、基本の素振りを身につける。
- 基本6項目、握り方、構え方、テークバック、スイング、ミートポイント、フォロースルー。
早くボールを打ちたい!と言う気持ちはわかりますが、いきなりボールを打つと、ボールにバットを当てようとしてしまい、正しいスイングができなくなります。
先ずは、素振りさせて見て気になるところをピックアップして、項目ごとに順番に一つ一つゆっくり丁寧に教えてあげてください。この最初の素振りで変な癖がつくと、直すの方に時間がかかりますので基本で時間をかけて覚えて行きましょう。
素振りは楽しくありませんが、ダラダラと素振りを100回よりも、真剣に30回集中して振った方が効果があります。
振った数だけ結果が出ます、身の入った素振りをさせて下さい。